Pre-war Bocal (not pre gulf war)

プリ・ウォー・ボーカルの見分け方
プリ・ウォー(注1)のボーカルが最高だ、と盲目的に信じている人が多くいます。
市場価格も現在の新品より高い場合が多いです。

もしも、あなたが、幸運にも「プリ・ウォー・ボーカル」を発見し、購入しようというときに、
そのボーカルが第二次世界大戦前のものであることを確かめましょう。
プリ・ウォーとは決して湾岸戦争前を指しているわけではありません。

以下は、ハンス・メーニッヒ(注2)の提案していた、プリ・ウォー・ボーカルの見分け方を
弟子のアルビン・スイニー(注3)が文書化したものです。

このページは解からない人にはさっぱり解からないと思うので、注釈をつけました。

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インフレーション

過去70年の間にいかに物価が上がり、楽器の値段が上がったか、
1928年のカール・フィッシャー社のカタログと比べたものです。

オーボエに関して


































  1928年の価格 1998年の価格 年平均上昇率
ロレー オーボエ $275.00 $4,400.00 4.0%
ハンドメイド オーボエ リード $1.10 $17.00 4.0%
フランス製リードケース
(3本用、皮張り)
$2.25 $40.00 4.2%
フランス製 オーボエ用ケーン
(gouged and shaped) 1ダース
$0.30 $24.00 6.5%

バスーンに関して


































  1928年の価格 1998年の価格 年平均上昇率
ヘッケル バスーン $275.00 $28,000.00 6.8%
ヘッケル コントラ バスーン $475.00 $36,000.00 6.4%
ヘッケル ボーカル(銀メッキ) $7.00 $475.00 6.2%
フランス製バスーンケーン
(gouged)1ダース
$1.25 $20.00 4.0%

楽器本体だけでなく、アクセサリ類もほぼ同様の上昇率でした。
(この間のアメリカでの定期預金金利とほぼ同率だったのは
何か因果関係があるのでしょうか?)

オーボエ奏者に比べてバスーン奏者は高い物価上昇に耐えている???